親のまなざし③

すぎぼっくり便りアーカイブ
【2014.8月号】

お父さん山観日の感想です

 

Tちゃんのお父さん Sさん

肌寒い朝、山の芦津はいっそう冷えていましたが、少し歩くと厚着したせいでポカポカと暖かく、苔むした倒木や、木の洞、美しいブナやトチの木の下での子供たちとの遊びは至福の時間でした。
元気な子供たちと違って、情けなくもおぼつかない54歳の足取りは、渓流の巨岩を渡り、森で”かくれんぼ”と、日頃の運動不足のせいか、我が子と同じ時間に床につく、とても早い就寝でした(笑)

こんな贅沢な自然の中で、太陽と土と水に戯れ、毎日を過ごせる子供たちを羨ましく、また微笑ましく思えます。あと数週もすれば森は紅葉し、ステンドグラスのように美しい光のシャワーが見られるでしょう。
また子供たちと訪ねてみたくなる、そんな期待を感じさせる一日でした。

京ちゃん、ブナピー、参加されたお父さん方、お疲れさまでした。そして、参加させて貰えてありがとうございました。

 

HTくんのお父さん Kさん

「あ、Kさんだ」岩陰にいる僕は、TDくんに見つかった。
「お父さんすごいなー(ブナピー)」
「いないなあ(ティモ)」
岩陰から覗く僕は、お父さんかくれんぼにコウフンしていた。お昼ご飯後の本気かくれんぼ。
お父さんが隠れて、30秒後に子どもたちが探し始める。
1人、2人はすぐ見つかったがそこからが大変。
隠れる場所なんてあるのかなと言いながらも、うまいこと隠れるオヤジたち。
昭和50年代前後生まれの子どもたちパワーを見せてやるとの意気込み。
心地いい。
広場には、トロッコ列車が走っていた線路の残骸が落ちていた。
ここは、伐り出してきた木材を、トロッコ列車で搬出していたらしい。
そう言われるとこの道、電車が走っていたようなサイズ感。
それに、かかっている橋が鉄橋だ。
おそらく昭和の中頃まで走っていたのだろう。
その頃のオヤジたちの様子を妄想する。オヤジたちから子どもたちへ。
一人ひとりが描く世界を次の世代へつなげていくことは、ボクら人間だけができる世界観だろう。
人間っていいな。

 

まなざし | 空のしたひろば すぎぼっくり (sugiboccuri.com)

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